書簡、原稿、楽譜…人柄にじむ萩原朔太郎の文字 直筆文書など100点を紹介 群馬・前橋文学館で5月24日まで企画展

〈悪筆。文字書体をなさず。冷汗冷汗〉。群馬県前橋市出身の詩人、萩原朔太郎は自分の書く文字についてこう書き残した。そんな朔太郎の文字に注目し、書簡や直筆原稿などの収蔵作品約100点を紹介する企画展が前橋市の前橋文学館で開かれている。肉筆だからこそ分かる朔太郎の個性を読み解く。5月24日まで。
「朔太郎の文字は良筆とはされず、かわいい感じです」。担当した新井ゆかりさんは 説明する。展示は書簡、原稿、楽譜に分けて配置。書いた年代や目的によって変わる筆跡を比べることができる。
例えば、若い頃の書簡ではチャーミングでデザイン性の高い文字を書き、40代では大きめの文字を流れるように書いている。他にもマンドリンの楽団員向けに丁寧に書いた楽譜や顔の落書きがある原稿なども並び、書かれた目的によって異なる表情を見せる。
企画展に合わせて萩原朔太郎賞受賞者ら14人が「竹」や「閑雅な食慾」など4編の詩を手書きした色紙も飾る。中央に文字を整然と羅列したもの、向きも大きさもバラバラな文字で構成したものなど個性が光り、文字表現の豊かさを伝える。
新井さんは「活字化された文章からは得られない質感、筆圧、紙の使い方といった情報がたくさんある。朔太郎が書いたものはデザイン力もあって面白く、ぜひ見てほしい」と呼びかける。
午前9時~午後5時(入館は午後4時半)。水曜休館。観覧料500円、高校生以下無料。問い合わせは前橋文学館(☎027-235-8011)へ。
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