朝ドラ「ひよっこ」 有村さん「頑張っと」

茨城新聞
2016年11月6日

県北西部を舞台に来年4月から放送されるNHKの朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の撮影が本格的に始まり、高萩市内のロケ現場が5日、報道陣に公開された。ヒロインを演じる女優、有村架純さん(23)らが参加し、秋晴れの下、昔ながらの農村風景が残る豊かな自然の中で撮影を行った。茨城弁で意気込みを求められた有村さんは「ひよっこの撮影、最後まで頑張っと!」と笑顔で宣言した。

ドラマは、2日にクランクイン。9日まで高萩市内のほか、常陸太田市や大子町などで撮影を行う予定。先行ロケとして、9月下旬から10月上旬まで稲刈りのシーンを撮影しており、有村さんは「チームワーク抜群で順調に撮影を進めています。実際にこの場所に来て空気を感じると、気持ちも開放的になるし、(ヒロインの)みね子のパワーが増えていっている気がして演じていてもすごく楽しい」と声を弾ませた。

5日は有村さんのほか、木村佳乃さん、古谷一行さん、峯田和伸さんらが参加した。自転車に乗った有村さんが、叔父役の峯田さんと擦れ違うシーンが撮影された。

「皆さんといるだけで自然と心が温かくなるし、景色を見ているだけでも深呼吸ができるので、現場にいるだけで癒やされる」と有村さん。せりふに欠かせない茨城弁については、「思い込みで抑揚をつけると、東北なまりになってしまう。平板にと意識すると、茨城の言葉になるのが勉強になる。関西人なので、どうしても関西弁になってしまうので、すごく難しい」と話した。

ヒロインの母親を演じる木村さんは「私の親友役の羽田美智子さんが茨城出身なので、茨城弁が分からないときは羽田さんに聞いている」と明かしていた。

ドラマを受けて地域振興につなげようと、県北地域の6市町と観光団体などは10月に「茨城県北ひよっこ推進協議会」(会長・三次真一郎常陸大宮市長)を設立。ロケを見守った同協議会の金子正平事務局長は「報道陣の多さに、ドラマの注目度が高いと感じた。役者の皆さんがこの地域を気に入ってくれたようで、ありがたい。今後どのように描かれていくか、期待が膨らんでいる」と笑顔を見せた。

物語は、東京五輪が開かれた1964年に始まる。県北西部の山あいの村の農家に育った谷田部みね子が集団就職で上京し、成長する姿を描く。 

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