幸運祈願し、だるま名入れ 茨城・桜川の雨引観音

茨城新聞
2021年12月27日

年末恒例のだるまの名入れが、茨城県桜川市本木の雨引山楽法寺(雨引観音)で大詰めを迎えている。同境内の本堂(観音堂)では、みこによるすす払いなどの大掃除も行われ、正月を迎える準備を整えた。

だるまは、家内安全や商売繁盛などを願う初詣客らに縁起物として販売される。高さ5~75センチのだるま4千個が生産地の群馬県高崎市から取り寄せられ、僧侶2、3人が12月初めから、背に白い筆字で「雨引観音」と書き入れる名入れ作業を、境内の絵馬堂で続けてきた。

僧侶の高嶋晄精さん(43)は「今年はコロナ禍で経済が落ち込んだ。来年こそ好景気、幸運で心豊かになれるようにと思いながら書いている」と話し、丁寧に名入れをしていた。

同寺は、安産や子育てに御利益があるとされる名刹(めいさつ)。元日は午前0時からごま祈禱(きとう)が行われ、初詣客らを迎える。

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