水戸のウメ 魅力紹介 「烈公梅」や「月影」63種 市植物公園パネル展 茨城

茨城新聞
2024年7月9日

茨城県の水戸市植物公園と偕楽園のウメが「水戸のウメ」として日本植物園協会(東京都)のナショナルコレクションに認定されたことを受け、同市小吹町の同植物公園でウメのパネル展が開かれている。認定された130品種のうち、半数近い63種の写真を並べ、花やがく、色で多種多様な違いを持つウメの魅力について紹介している。同展は8月25日まで。

ナショナルコレクションは国内で栽培する貴重な種を「植物の文化遺産」として同協会が認定する制度。2017年に始まり、水戸のウメは第20号として今年3月に認定された。江戸時代から栽培され続けた古典的な品種や、水戸ならではの貴重な品種があることが評価された。

パネル展は同公園の多目的室で開催。それぞれのウメを読み方、園芸での分類、咲き方、花の色、備考と分け、備考は特に個性について書き込んでいる。偕楽園を開いた水戸藩9代藩主徳川斉昭の贈り名にちなんだ「烈公梅」のほか、早咲きの「白難波(なにわ)」、池に映った月を思わせる花形をした「月影」など、特に花の形、香り、色づきが優れるとされる「水戸の六名木」をまず紹介している。

さらに「内裏」は深紅のぼかしが花の美しさを引き立て、紅白で色を咲き分ける「輪違い」は人気種で別名は「思いのまま」など、それぞれの魅力を伝えている。

このほか、六名木の刺しゅう作品やアクリル標本、5月下旬に開かれた同協会第59回大会に合わせ、同公園に秋篠宮さまが視察された際に寄贈された一輪挿し、植物学者・牧野富太郎直筆の百樹園(同市元吉田町)の看板なども並ぶ。

西川綾子園長は「ウメそれぞれの特徴について分かる人は少ないように思う。展示をきっかけに品種に注目してもらえれば」と話している。月曜休園。同公園(電)029(243)9311。