茨城・高萩市 「赤水」展示充実へクラウドファンディング ケース購入や照明改修

茨城新聞
2024年1月16日

茨城県高萩市は歴史民俗資料館の展示設備や環境整備費などを賄うため、ふるさと納税の仕組みを活用した「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で寄付を募り始めた。寄付金は同市の偉人である長久保赤水(1717~1801年)の資料展示の充実などに生かす。目標額は254万7千円。3月31日まで。

赤水は伊能忠敬よりも40年以上早く精密な日本地図「改正日本輿地(よち)路程全図(赤水図)」を完成させた江戸時代の地理学者。同館が保管する赤水図を含めた関係資料693点は2020年に国の重要文化財に指定された。市は21年に損傷が激しい関係資料の修理費用を賄うためにクラウドファンディングを実施しており、今回が2回目の挑戦になる。

寄付金はこれまで並べられなかった大判の地図を展示するための専用ケースの購入費のほか、今後のデジタル化などを見据えたWi-Fi環境の整備、展示品を見やすくするための照明の改修、看板の設置費などに充てられる。

市は今年11月に市制施行70周年を迎えるのを記念し、4月から同館の愛称を「長久保赤水記念館」と定める。愛称の追加に伴い、市内外の人に足を運んでもらい、赤水の功績を広く知ってもらおうとケースの購入などを決めた。

同館の担当者は「整備によって展示の内容や施設の充実が図られる」と意義を強調。また、「クラウドファンディングを通して、赤水や高萩のことを知ってもらえる」と資金調達に加えて知名度の向上にも期待を寄せる。

寄付はふるさと納税サイト「ふるさとチョイスGCF」から。市民を除く寄付者は金額に応じてコメや肉などの返礼品が受け取れる。問い合わせは市企画財政課(電)0293(23)2118。

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