北茨城ゆかりの「宝物」公開 横山大観や五百城文哉の収蔵品 市歴史民俗資料館

茨城新聞
2024年1月14日

普段は見られない収蔵品を広く公開するため、茨城県北茨城市磯原町磯原の市歴史民俗資料館の収蔵品展が、同館で開かれている。日本画の巨匠で同市とゆかりがある横山大観(1868~1958年)の「霊峰不二」や、同県水戸市出身の洋画家・五百城文哉(いおきぶんさい)(1863~1906年)の「平潟港」など同市の「宝物」として資料17点や、写真パネルを展示している。3月10日まで。

同展は、関連した展示機会がなく普段は保管している収蔵品を公開。「霊峰不二」は金色の雲から浮かび上がる富士山が描かれており、1941年に大津町(現在の北茨城市大津町)役場新庁舎の落成を記念して大観が寄贈した。当時の「いはらき新聞」には新庁舎の工費2万円に対し、絵は時価5万円と掲載されている。

「平潟港」は入り江全体を俯瞰(ふかん)した構図で、近代以前の同港の面影をしのぶことができる。文哉は同市を3度訪れており、作品は1900年に描かれたと推測されている。近代や現在の同港の写真パネルも示し、見比べられるようにした。

会場では2023年度に寄贈された同市出身の日本画家・飛田周山の絵画や童謡詩人の野口雨情が詩を直筆した色紙を展示した。このほか県指定文化財の七鈴鏡や、雨情の直筆原稿などを並べている。

展示担当者の一人で同館の村田庸さん(27)は「貴重な北茨城市の宝物を、市とのつながりとともに知ってほしい」と話した。

同展の会期中は入館無料。午前9時~午後4時半(入館は同4時まで)。月曜休館。