茨城産の伊勢エビをコースで提供 久慈サンピア日立が宿泊プラン 12月27日まで

茨城新聞
2023年11月4日

茨城県日立市みなと町の公共の宿「久慈サンピア日立」は、茨城沖で揚がった伊勢エビの新ブランド「常陸乃国いせ海老」をPRしている。地域ブランドの新たな目玉と位置付け、12月下旬まで、コース料理を楽しめる宿泊プランを提供する。

常陸乃国いせ海老は、県などが6月に命名。消費拡大を目的にブランド化した。県産伊勢エビの漁獲量は2021年が58トンで全国6位と増加傾向で、日立市内でも水揚げが増えている。

同施設が売り出したのは1泊2食付きの「茨城ブランド! 常陸乃国いせ海老と常陸牛すき鍋プレミアムコース」。扱う伊勢エビは800~900グラムと一般的なサイズの約3倍の大きさで、地元の海と山の幸を楽しめる。

伊勢エビは刺し身と殻付きのまま焼き上げる「鬼殻焼き」で提供し、それぞれ1匹を2人で分けるためボリューム満点。刺し身は一切れが口いっぱいになる大きさで、エビみそを含む鬼殻焼きは香ばしく、深い味わいが漂う。

伊勢エビの本場の三重県勤務が長かったという泉田比支配人も「普通の伊勢エビでは、なかなかここまでの甘みや風味を感じることはできない」と話す。

宿泊プランは12月27日まで。予約は好調で残りの枠は50人ほど。年明け以降はブランド規格外の県産伊勢エビを提供する。