街彩るひな人形や菊 茨城・土浦 「重陽の節句」飾り付け

茨城新聞
2023年9月11日

菊の節句とされる9月9日の「重陽の節句」に合わせ、茨城県土浦市内の中心商店街でひな人形や菊の花を飾る「重陽~いばらきの菊の節句」が始まった。飾り付けによって店舗などの雰囲気が華やいだ。10月23日まで。

「菊被綿(きくのきせわた)文化を守る会」が、中心街を元気付けようと2015年から始めた。重陽の節句は五節句の一つ。虫干しを兼ねてひな人形を飾る「後(のち)の雛(ひな)」や、3色に染めた真綿で菊の花を覆う「菊被綿」が平安時代から行われてきたという。同市中央の観光施設「まちかど蔵」には、市イメージキャラクター「つちまる」のひな人形と綿を乗せた菊の花が並んだ。

同会の木村恵子代表(78)は「風情豊かな城下町を、見える形で彩ろうと始めた。訪れた人にほっこりしてもらえれば」と話した。催しは9回目の今回でいったん終了。来年以降はハスの実を使ったひな人形や菊作りのワークショップを開く予定だ。