ウミウ捕獲文化知って 27日~10月9日に6回、茨城・日立でイベント

茨城新聞
2023年9月7日

茨城県日立市の市観光物産協会は27日から、全国唯一となる鵜(う)飼いで使われるウミウ捕獲場の見学や、「徒歩(かち)鵜漁」を観賞できるイベントを始める。ウミウを捕獲する様子の映像視聴や捕獲技術保持者の案内を交えながら、同市の伝統文化を広く知ってもらう。

イベントは10月9日までに計6回実施。同市十王町伊師のウミウ捕獲場と国民宿舎鵜の岬を会場に、2日間の日程で行う。

1日目は夜から、準備の様子から捕まえる瞬間、鵜飼い地に送り出すまでを収録した約20分のウミウ捕獲伝統技術の特別映像を視聴。その後、鵜匠が水に直接入り、ウを操る徒歩鵜漁を観賞する。2日目の朝は、ウミウ捕獲技術保持者の案内と説明を受けながら、捕獲場を見学する。

今回の企画は市内滞在に伴う地域経済の活性化や、伝統的な捕獲や鵜漁を知ってもらい技術継承の機運を高めるのが狙いだ。同協会の担当者は「より多くの人に日立市に足を運んでもらい、貴重な伝統文化に触れてほしい」と呼びかけている。

事前申し込みが必要で、参加日の午後5時までに特設サイトから申し込む。大人3千円、小学生2千円、未就学児無料で、クレジット決済のみ。1日目のみの参加も受け付ける。茨城交通から同宿舎に宿泊できるプランも用意している。問い合わせは同協会(電)0294(24)7978。