茨城・常陸太田の小学校 150年の歴史紹介 教科書、統廃合の変遷

茨城県常陸太田市郷土資料館梅津会館の企画展「学校 150年の歩み-School history」(市教委主催)が、同市西二町の同館で開かれている。学制が発布された翌年の1873年に創立された市内に現存する学校や、合併や統合により名前の残っていない学校など各小学校の変遷をたどり、150年の歴史を振り返る。
同企画展は前期が6月25日まで、後期が7月14日から8月31日まで。前期は常陸太田地区の小学校で、太田小▽機初小(旧佐都小・旧河内小)▽峰山小(旧西小沢小・旧佐竹小・旧幸久小)▽誉田小(旧上大門小・旧瑞竜小)▽世矢小-の歴史を展示している。
会場では、教育制度の歴史や、尋常小学校算術書や日本地理初歩などの教科書、小学校の統廃合の変遷などを紹介。各小学校別に沿革を写真や年表などで説明。各学校に伝わってきた思い出の品も展示。機初小では授業の始まりや終わりの合図に鳴らした「振鈴(しんれい)」や教材として使用していた真鍮(しんちゅう)製の「天体望遠鏡」などを紹介している。
2階会議室には懐かしい昭和時代の小学校の教室を再現。机や椅子、黒板などを配置。各校の校歌のピアノ用楽譜を準備し、ピアノで懐かしい母校の校歌を弾き語りできる。ピアノは毎週水、土、日曜日に開放。滝睦美教育長は「市内の小学校の歴史を改めて振り返ってもらえる内容。各年代の立場で楽しめる」とアピールする。
後期は金砂郷・水府・里美地区の小学校で、金砂郷小(旧久米小・旧金砂郷小・旧郡戸小)▽水府小(旧水府小・旧山田小)▽里美小(旧小里小・旧賀美小)-を紹介する。
入館無料。毎週月曜休館(祝祭日の場合は翌平日休館)、午前9時から午後5時(入館は午後4時半まで)。