茨城・高萩炭鉱の歴史 伝える資料展示 菊池寛実記念資料館

茨城新聞
2023年5月7日

茨城県北地域にあった高萩炭鉱の歴史を後世に伝えようと、「高萩炭礦閉山50年展」が、同県高萩市高萩の菊池寛実記念高萩炭礦資料館で開かれている。炭鉱にまつわる貴重な資料を展示している。12月16日まで。

高萩炭鉱は、1940年に開鉱し、戦前・戦後の日本産業を支えた。菊地啓正館長によると、54年に最盛期を迎え、従業員3700人、家族を含めると炭鉱に1万人以上が住んでいたという。60年代に入ると、石油の台頭により、需要が低下し90年に閉鉱した。

館内には、当時使用していた照明付き安全帽、連絡用無線機などの道具や採炭風景、石炭を運ぶ蒸気機関車の写真など当時の歴史を伝える資料が展示される。 菊地館長は「忘れ去られる炭鉱の歴史を学んでほしい」と来場を呼びかけた。

開館日は土日、祝日。予約があれば平日も開館。開館時間は4月~10月は午前10時~午後4時、11月と12月は同3時まで。入場無料。(電)0293(22)2150。