《まち歩き・里歩き》スタート みねはら公園 (高崎市箕郷町生原) 美しい初夏の稜線 

上毛新聞
2016年5月31日

ㅤ古くから箕輪城の城下町として栄えた旧箕郷町は、住宅地の合間から高崎市中心部や前橋方面を見下ろす景色が随所で楽しめる。榛東村の陸上自衛隊相馬原駐屯地付近まで歩き、初夏の風景を探した。

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ㅤアスレチックやターザンロープなど遊具が豊富なみねはら公園では、元気に遊ぶ子どもたちの声があちこちで響いていた=写真。朝はウオーキングする人が多く、昼は保育園の遠足でにぎわう地域の人気スポット。3人の孫を連れて遊びに来た同町矢原の主婦、片桐洋子さん(64)は、「いつ来てもきれいに整備されているので安心して孫を遊ばせられる」と目を細めていた。
ㅤポピーの花が見頃を迎えていた。遠くには雄大な赤城山が広がり、しばらく歩くと麦畑の先に榛名山が一望できた。新緑がまぶしく、山が美しい風景を至る所で見つけた。
ㅤのどかな道を進むと大きなアンテナが現れた。東京都港区に本社を置く「衛星ネットワーク」の事業所で、企業や自治体などの映像や音声データを人工衛星へ送受信するサービスを提供している。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤ同社によると、この地域は地盤が強く、地震などの災害に強いことから約30年前に事業所が建てられた。建物の上に立つ大小4機のアンテナは最大直径11メートルで、当時は多くの人が見学に訪れたという。

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ㅤ黒髪山神社の木陰で汗を拭った。相馬山をご神体とする山岳信仰の神社で、由来は平将門が境内に自分の黒髪を埋めたという説や、恵みの雨をつかさどる神「クラオカミ」をもじったなど諸説ある。榛東村指定文化財(天然記念物)のモミとアカマツのほか、境内全体が高い木々で覆われ、涼しい風が通り抜ける。
ㅤブドウ園が立ち並ぶ地域にやってきた。作業をしていた一悦園の2代目、一倉豊彦さん(54)に話を聞くと、ブドウは棚の上で育てるので、この地域特有の斜面でも雨で流されることなく育つという。多いときは80軒ほどだったブドウ農家は現在28軒。一倉さんは「後継者対策で、県外や他の地域から婿を呼び込む縁結び事業に県が取り組んでいる。みんなで協力して頑張らないとね」とほほ笑んでいた。
ㅤ収穫と直売は7月下旬~9月下旬で、現在は品種ごとに花が咲く時期。一倉さんが咲き始めた花を見せてくれた。花といってもおしべとめしべの先が白くなる程度のかれんで奥ゆかしい花だ。同園はデラウエアや巨峰をメインに、あまり市場に出回らない赤玉のサニールージュなど10品種を生産している。今から食べごろが待ち遠しい。

≪コースの特徴≫
なだらかな勾配が続く5.8キロ。県道沿いは車の往来に注意したい。

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