足尾の山を緑に 日光で「春の植樹デー」、1050人参加

下野新聞
2016年4月24日

 旧足尾銅山の煙害で荒れた山に苗木を植え緑を戻す「第21回春の植樹デー」が23日、日光市足尾町の松木地区で始まった。参加者は急斜面からの雄大な景色を楽しみながら、植樹活動に汗を流した。24日まで。

 NPO法人「足尾に緑を育てる会」(鈴木聡(すずきさとし)会長)主催。この日は晴天に恵まれ、県内外の家族連れのほか、宇都宮大の学生や県内6校の高校生も加わり、1日間としては過去最多の約1050人が参加した。

 2カ所の植樹場所のうち、足尾砂防ダム東側の斜面「戸四郎沢」では、標高915メートル付近で植樹。参加者たちは850段ほどの階段を慎重に上り、地肌が露出した斜面に次々と広葉樹の苗木を植えた。シンガー・ソングライターせきぐちゆきさんのミニコンサートなども行われた。

 この日は約4200本が植えられ、2日間で7千本を植える予定。

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