火の粉勇壮に手筒花火奉納 古河・雀神社 

茨城新聞
2016年4月25日

東三河地方(愛知県東部)に伝わる手筒(てづつ)花火が24日夕、古河市宮前町の雀(すずめ)神社(加茂寿彦宮司)で披露された。市民で成る許我(こが)手筒会(清水英二会長)の20人が、手筒花火30本を同神社の春例大祭に合わせ奉納した。吹き上げられた火の粉から人影が浮かび上がると、見守る市民から「すごい」と拍手が湧いた。手筒花火の奉納は県内で初めてという。

会員が片手に持った長さ約50センチ、直径約20センチの手筒花火に、発祥地の愛知県豊橋市から駆け付けた花火業者が「よーお」の掛け声とともに点火すると、高さ約6メートルの火柱が噴水のように吹き上がった。約12秒間の花火の最後には手筒の底が「ボン」と音を立てさく裂した。

栃木県益子町で毎年7月に行われる手筒花火の魅力に触発された会員が、豊橋市で技術を習得。女性も含めて実演へ準備を進めた。同会は今後、同神社で毎年奉納したい考え。清水会長は「感無量。伝統ある古河市の雀神社を盛り上げたい」と話した。

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