天然記念物「磯上のヤマザクラ」見頃に 大田原

下野新聞
2016年4月15日

 大田原市両郷の県指定天然記念物「磯上(いそがみ)のヤマザクラ」が見頃を迎え、夜はライトアップにより幻想的な姿を見せている。

 八溝山登り口の一の鳥居脇にあり、高さ約13メートル、幹周り約5メートル。13日夜は五分咲き。今週末にも満開となりそう。

 ライトアップは地元有志でつくる保存会「桜光会(おうこうかい)」が毎年行い、ことしは投光機をLED電球に一新した。幹周りには、同市地域おこし協力隊が手作りした竹灯籠100個も初めて並び、樹齢約300年の巨木は多くの住民の手で優しい光に包まれている。

 昨秋、樹木医による樹勢回復処置も受け、伊藤康二(いとうこうじ)会長(59)は「例年になく元気がいい」と目を細めていた。桜が散るまでの毎日、日没から午後9時半まで点灯する。

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