築140年超の廃校をおしゃれなカフェへ 障害者雇用し就労支援も 大田原

下野新聞
2016年4月14日

 【大田原】廃校となった旧蜂巣小跡地に、障害者就労支援事業所でもあるカフェ「ヒカリノカフェ蜂巣小珈琲(こーひー)店」が26日、オープンする。築140年超の木造校舎がおしゃれなカフェとして再生。市内で初めて、障害者が法人と雇用契約を結ぶ「就労継続支援事業(A型)」を実施し、障害者が一般就労へ向けて働く。廃校利用、障害者自立支援など、複合的な取り組みで注目を集めそうだ。

 旧蜂巣小は1875(明治8)年創立で、2013年に廃校となった。

 跡地利用については、社会福祉法人エルム福祉会(中田原、青柳秋男(あおやぎあきお)理事長)が手を挙げ、木造校舎の趣を生かしながら、大規模な改修を施した。建物と土地は、市が無償貸与している。

 同法人は現在、大田原、那須塩原市内で六つの障害福祉サービス事業所を展開。就労支援カフェは「ヒカリノカフェ」(大田原市本町1丁目)で10年超の実績があり、蜂巣小店は2店舗目となる。

 蜂巣小店では、「就労継続支援事業(A型)」として、接客・調理補助を担う4人を雇用。通所しながら工賃で働く同(B型)でも2人を雇用し、ケーキづくりなどに携わる。A、B型とも定員は10人で、今後雇用を増やしていくという。このほか、校庭や体育館、音楽室を生かし、ギャラリーやイベントスペースなども展開する。

 関係者を集め11日、竣工(しゅんこう)式と内覧会が行われた。

 営業時間は午前11時~午後5時半。メニューなどは準備中。(問)同店0287・54・2255。

地図を開く 近くのニュース