力強くたいまつ振る マダラ鬼神祭 桜川・雨引観音

茨城新聞
2016年4月11日

桜川市本木の雨引観音(川田興聖住職)で10日、伝統のマダラ鬼神祭が行われ、白馬に乗って登場した鬼神がたいまつを力強く振る鬼踊りなどを披露した。

1472(文明4)年に寺が戦乱に巻き込まれて炎上した際、マダラ鬼神が降り立って鬼たちを引き連れ、7日間で本堂を再建した伝説に基づいている。京都・太秦(うずまさ)にある広隆寺の魔多羅祭と並ぶ二大鬼祭といわれる。

赤装束に身を包んだマダラ鬼神が午前11時、白馬にまたがって、境内まで145段ある石段を一気に駆け上がった。きらびやかな衣装の稚児行列もそれに続いた。境内ではマダラ鬼神がほかの鬼神らと勇壮な舞を披露。さらに本堂から破魔矢49本を境内に放った。

御利益があるといわれる矢を拾おうと、詰め掛けた大勢の参拝客らは手を伸ばし、大きな歓声を上げていた。

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