伝統の醸造業に光 映画上映や公開討論 9、10日 ながめ余興場など みどり

上毛新聞
2016年4月8日

ㅤみどり市大間々町で今も続く醸造業などに光を当てるイベント「温故知新」が、9、10の両日、同市のながめ余興場などで開かれる。地元の住民グループが市制施行10周年で企画し、映画上映やパネルディスカッションで、街の魅力を広く発信する。

ㅤ江戸時代から大間々町は街道の宿場町や絹市で栄え、明治初期には酒造業6軒、しょうゆ醸造業3軒があった。現在も酒としょうゆが1軒ずつ営業を続け、地元の代表的な物産となっている。
ㅤイベントは、まちづくりに取り組む「『三方良し』の会」が主催。会長の松崎靖さんは「大間々の魅力を知ってもらうためには、醸造の文化を取り上げるのが最適」と話す。

ㅤ9日は、ながめ余興場で12時半から、日仏合作のドキュメンタリー映画「千年の一滴 だし しょうゆ」を上映。同3時開始のパネルディスカッションでは、しょうゆ醸造販売の岡直三郎商店の蔵人、金子光一さんと近藤酒造の杜氏(とうじ)、南野強さんら4人が、地元の醸造蔵や和食文化を語り合う。終了後に両社の蔵の見学会もある。
ㅤ10日の「春恋祭り」は、地元で目の仏様として親しまれる長沢薬師で祈願祭や音楽ライブが開かれる。
ㅤ映画観賞と蔵の見学は、事前予約が必要。問い合わせと予約は、同会事務局(0277・73・1212)へ。

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