大子で「マルシェ」 手作り工芸品並ぶ

茨城新聞
2015年9月7日

手作りの工芸品や味にこだわるカフェなどが出店したイベント「丘の上のマルシェ」が6日、大子町浅川の大子広域公園で開かれた。会場は多くの家族連れでにぎわい、手仕事の温かさや味覚に触れ、奥久慈での初秋の一日を楽しんだ。

今年で5回目のマルシェは、県内のほかに栃木、福島両県のクラフト作家と独自の料理で人気の飲食店が参加。陶器や雑貨、アクセサリー、バッグなどテントの85店、飲食の移動販売車など計115店舗が並んだ。

店の中には体験教室を行うところもあり、大子町の八溝漆工房「器而庵(きじあん)」は、漆のごみを取るこし紙を使い、コースターを織る体験を指導。機織りのように漆の細い紙を一枚ずつ織る作業に、同町袋田の佐藤八千代さん(66)は「見ると簡単だと思ったが、実際にやってみると大変」と言いながら、丁寧に織っていた。

飲食の店には長い列ができ、午前中で売り切れの店も出た。駐車場は他県ナンバーの車が目立ち、来場者は見たり、食べたり、体験したりと、思い思いに楽しい時間を過ごした。

手作り感あふれるイベントに、木村勝利実行委員長は「質の高いクラフト作家が好きなように店づくりしている。隣県にも知られるようになり、定着してきた」と話した。

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