芸術家のイザベルさん、シギットさん 県北芸術祭へ意欲

茨城新聞
2016年2月24日

県北6市町で今秋開催される「茨城県北芸術祭」のプレイベントが21日、常陸太田市稲木町の市総合福祉会館で開かれ、芸術祭参加アーティストのイザベル・デジューさん(フランス出身)と、ピウス・シギット・クンチョローさん(インドネシア出身)が活動内容や代表作品を紹介した。

イザベルさんは科学者としての視点から、研究での失敗の概念や事例をアートに結び付け、映像やインスタレーションなどの手法で表現する。芸術祭に向け、「誰もが科学者のような興味関心が持てる作品を作りたい」と意欲を見せた。

シギットさんは守谷市を拠点とする若手アーティスト支援事業「アーカスプロジェクト」出身で、架空人物を描いた絵画や小説などの制作・展示を通じて、実在するかのように表現する手法が特徴。「人々を巻き込んで作品を作る。多様なアイデアを受け入れてもらうことが、作品の成功だ」と語った。

芸術祭キュレーターの四方幸子さんは、1991年に同市などで開かれた屋外芸術展「クリスト・アンブレラ展」に触れ、「(同展の)次のアートのいい思い出となり、地元も見に来た人も元気になる芸術祭にしていきたい」と意気込んだ。

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