茨城県文化財に2件追加 毘沙門天像と色川三中史料

茨城新聞
2016年1月27日

 茨城県教委は26日、県文化財保護審議会の答申に基づき、筑西市黒子の千妙寺所有の絵画「絹本著色毘沙門天(けんぽんちゃくしょくびしゃもんてん)像」、土浦市所有の歴史資料「色川三中(みなか)関係史料」の2件を21日付で新たに県指定文化財に加えたと発表した。また、常陸大宮市の本西の内紙保存会を県指定無形文化財の保持団体に追加認定した。県指定無形文化財は今回の指定を含め計689件となった。

 毘沙門天像は、鎌倉時代後期に制作され、千妙寺の寺宝の一つ。同像を中央に、向かって右に吉祥天(きっしょうてん)像、左に善膩師(ぜんにし)童子を描いている。吉祥天像は宝珠の入った仏器を両手でささげる珍しい形式という。

 色川三中は、土浦城下の商家に生まれ、薬種やしょうゆ醸造の家業を経営し、国学者としても活躍。今回、三中自筆の草稿本を含む史料群「色川文庫」、色川家の日記などの「色川徳治家文書」、三中の肖像画の3件が一括して指定された。

 本西の内紙保存会は、国産のコウゾを原料とする手すき和紙「西の内紙」の技術を伝承。西の内紙は1971年に県無形文化財に指定された。保存会は技術向上と後継者育成などを目的に、昨年7月に設立した。

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