手おの入れ 無事故願う 笠間稲荷で釿始式

茨城新聞
2016年1月6日

 建築作業の安全などを祈る神事「釿始式(ちょうなはじめしき)」が5日、笠間市笠間の笠間稲荷神社(塙東男宮司)で行われ、市内外の建設業関係者ら約20人が参列し、今年一年の無事故を願った。

 この神事は「木造り始め」とも呼ばれ、丸太に手おの(釿)を入れ、お守りや社殿修復などに使う用材を作り始めるときに行う儀式という。この日は拝殿前に置かれた1本の丸太に、侍烏帽子(えぼし)、直垂(ひたたれ)姿の宮大工2人がかんなをかけたり、のこぎりを引いたりするしぐさを行っていた。

 同神社で節分や菊まつりの設営などに携わる地元業者の金沢克彦さん(63)は「気を引き締めることができた。参拝者の安全も心掛け、各行事の準備をしたい」と話した。

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