《食いこ》コミュニティカフェ ミッテンヴァルト(水戸) 野菜類多め、ランチに特化

茨城新聞
2022年6月24日

医療や介護施設、リハビリ、生活支援、フィットネス等が一体になった地域共生多機能拠点、フロイデ水戸メディカルプラザの一角にある。

ドイツの地方都市を店名に付けた全面ガラス張りの店内は明るく、施設統括責任者の鈴木昭広さん(38)は「高齢者から子ども、障害者も含めて『病院』ではなく予防も含めた『健院』としての施設」と理念を説明する。

客のほとんどは周辺地域に勤める人や住民たち。茨城大学が近いこともあり、学生の利用も多い。シンプルなしつらえの25席が並ぶ店内は無料Wi-Fiを完備。ガラス張りに面して外向きのカウンター各席はコンセントとUSB差し込み口を備え、パソコンを使った勉強や読書にはうってつけ。

コーヒーを飲みながら人や車の流れを眺め、1人くつろぐのもいいだろう。菓子類の販売コーナーもあり、一角の書棚に並ぶ本は自由に読むことができる。

店の売りは管理栄養士が監修したメニュー。肉、魚それぞれをメインとした2種類の週替わりランチのほか、月替わりの麺類は中華やパスタ各種、丼物がそろう。塩分控えめ、ランチに特化してオール850円がうれしい。100円足せばコーヒーなどドリンク類も付く。弁当にして持ち帰りもでき、総菜だけなら350円で足りる。

他にデザートやピザセット、焼き菓子もある。3000円でオードブルやホールケーキも作る。そう全て手作りなのだ。

ランチメニューは管理栄養士の冨田優子さん(37)と栄養士の森田この実さん(37)にカフェスタッフの2人が加わって考える。とかく外食では不足しがちになる野菜類を多めにするのが特徴だ。

付け合わせのポテトサラダは枝豆、ニンジン、ベーコンを炒める一手間で、さっぱりとして美味。ご飯は雑穀の入った十五穀米。地産地消を心がけ、ポークは茨城のブランド肉「美明豚」を使う。

十五穀米を使ったランチメニュー

 

「季節ごとに飽きさせないメニューを考えるのが大変だが、自信を持ってお勧めできる」と2人の栄養士は口をそろえた。

 ■お出かけ情報
コミュニティカフェミッテンヴァルト
▽水戸市堀町967の1 フロイデ水戸メディカルプラザ内
▽営業時間 午前10時~午後5時(ラストオーダー同4時)、ランチメニューは午前11時~午後2時
▽定休日 日曜・祝日