地域密着の情報誌紹介 県立図書館 「那南タイムス」など展示

下野新聞
2022年6月15日

15日の県民の日にちなみ、県立図書館はロビー展示「地域を彩るコミュニティ誌~とちぎの今昔を知ろう」を開催している。戦後間もなく創刊され27年間、旧烏山町で発行された「那南タイムス」を中心に、当時の風俗を伝える県内各地の地域情報誌を紹介している。

那南タイムスは1947年10月~74年4月、編集者の故杉山幸一(すぎやまこういち)により発行された。54年の町村合併による新「烏山町」の誕生をはじめ、「ミス烏山」や山あげ祭りなど、町政から文化行事まで多彩なテーマを取り上げていた。昨年末、一般市民から資料寄贈を受け、同館がデジタル化した。展示では、実物や杉山の著書なども併せて紹介している。

このほか、ミニコミ誌やタウン誌など地域色豊かな各地の情報誌・資料が並ぶ。担当者は「地域に密着しており、内容も詳細。当時の息遣いが感じられる貴重な資料なので、この機会にぜひ見てほしい」と話している。7月27日まで。