秋の祭典始まる 鹿島神宮

茨城新聞
2015年9月2日

鹿嶋市宮中の鹿島神宮で1日、秋の祭典が始まり、例祭や神幸祭(じんこうさい)が厳かに行われた。祭典に合わせ門前町の大町通りなどでは宮中5ケ町の山車が練り歩き、さらに「提灯(ちょうちん)まち」と呼ばれる勇壮な奉納神事があり、周辺は多くの見物客らでにぎわった。
例祭は同神宮で最も重要な祭事で、氏子や地元企業関係者ら約500人が参列した。笙(しょう)や篳篥(ひちりき)が響く中、神職が衣冠姿で参進するなど厳かに行われた。夜には神幸祭があり、同神宮の祭神、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を分霊した御神輿(おみこし)が本殿から参道を通り町内を回った。神幸祭に先立ち、にぎやかな祭りばやしに合わせ高さ約7メートルの山車が巡行。また数多くの提灯を飾り付けた大きな青竹を氏子たちが押し立てながら境内に運び、かがり火に投げ込んだ。祭典の最終日は2日、同神宮で行宮(あんぐう)祭と還幸(かんこう)祭が行われる。

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