同級生2人がカフェ 故郷の茂木に癒やし空間 民家改装、26日オープン

下野新聞
2022年5月24日

【茂木】逆川中卒業の同級生の男女2人が地元の飯(いい)にカフェ「cafe鎮守」を造った。川と緑に囲まれた美しい田園の景観に立つ民家を自分たちで改装し、ゆったりできる癒やしの空間づくりへ夢を追っている。26日に本オープンする。

カフェを造ったのは横堀一樹(よこぼりかずき)さん(29)と安藤晴美(あんどうはるみ)さん(30)。保育園時代からの幼なじみで、逆川中では共に卓球部に籍を置き、活躍した。

安藤さんは埼玉県内のライブハウスに約10年勤務し、イベントでカレーを販売するなど飲食業界で働いた経験がある。地元の友人間の付き合いの中で安藤さんの料理の腕と「いつか店を持ちたい」という夢に横堀さんが共感して意気投合。ビジネスパートナーとして、今年1月28日に今春の出店を決意した。開店わずか4カ月前だ。

田園に囲まれた逆川のほとりの平屋の空き物件を買い、敷地の整備、改装から古家具や食器の調達まで、連日急ピッチで準備。那須町や益子町の人気カフェを巡って勉強もした。

カフェには縁がなかったという元警察官の横堀さんは、絵を描き歌も歌う安藤さんの感性を生かし「安藤さんが居心地いいと感じる空間」を重視した店づくりを目指している。安藤さんは、物事をてきぱきこなす横堀さんに信頼を寄せている。

店は町南部の観光拠点「花の山」から1キロ弱と近く、町商工観光課も「客の滞在時間が延び、周遊につながる」と期待している。

メニューは地元野菜を使ったカレーやスパゲティやケーキ、飲み物計17品程度。「穏やかで心安まる場に」と、予約優先で1日約15人の受け入れを見込んでいる。月・火曜定休、営業は午前11時半~午後5時。電話はなく、予約や問い合わせをライン公式アカウントから受けている。ラインの友だち登録は@chinju_cafe