御朱印 3神社がコラボ 那須塩原・乃木/日光・報徳二宮/佐野・賀茂別雷

下野新聞
2022年5月15日

【那須塩原・日光・佐野】那須塩原市石林の乃木神社、日光市今市の報徳二宮神社、佐野市多田町の賀茂別雷(かもわけいかづち)神社の3社はこのほど、それぞれの祭神やマスコットキャラクターが農作業を行う様子をイラストにしたコラボレーション御朱印「三社つなぎ絵御朱印」の発行を各社で開始した。3社の御朱印を並べると、一つの絵が完成する趣向だ。

乃木神社の岡村洋佑(おかむらようすけ)権禰宜(ごんねぎ)(30)が昨夏、コラボ御朱印のアイデアについて、報徳二宮神社の武内聡史(たけうちさとし)禰宜(38)、賀茂別雷神社の毛利晴喜(もうりはるよし)禰宜(48)に声かけして実現した。

岡村権禰宜は「3社の御祭神に共通するのは『農耕』。新型コロナウイルス禍が続く中、作物とともに参拝者の心も豊かになればと思った」と企画の意図を説明した。

3社は、それぞれの御朱印を「田植え」「収穫」「豊作」と名付け、乃木神社は明治期の陸軍大将乃木希典(のぎまれすけ)・静子(しずこ)夫妻、報徳二宮神社は二宮尊徳(にのみやそんとく)(金次郎(きんじろう))、賀茂別雷神社はマスコットキャラクターの「雷(かみなり)くん」が農作業する様子をイラストで表現。3枚を並べると、足元の水田と背景の山、青空がつながるようになっている。

3社は4月に御朱印の発行を開始。参拝者の反応は上々で、既に3社を回って全ての御朱印を手に入れた人もいるという。初穂料はいずれも千円。発行は12月31日まで。

岡村権禰宜と武内禰宜は「参拝者が喜んでくれて良かった」と喜び、毛利禰宜は「地域の観光活性化にもつながってほしい」と期待している。