《北毛発 生かせ真田丸(下)》地域に経済効果を

上毛新聞
2015年12月28日

来年のNHK大河ドラマ「真田丸」を地域の観光振興につなげようと、ゆかりの地では受け入れ態勢の整備が進む。沼田市観光協会の中村一喜事務局長と東吾妻町観光協会の渡知多美事務局長は、地域活性化に向け、いかに経済効果を生み出せるかが重要と語る。
(この連載は渋川支局・高桑和彦が担当しました)

◆沼田市観光協会事務局長 中村 一喜さん(56)
◎城址から市内へ回遊
―沼田城址(じょうし)公園に観光案内所ができた。
観光客が訪れるのはやはり城址だろう。ここからいかに市内を回ってもらうかが鍵だ。ゆかりの史跡とともに「とんかつ」「えだまメンチ」などの名物を味わいながら滞在時間を増やすことで経済効果につなげたい。
―3月20日からは「上州沼田真田丸展」も始まる。
撮影に使った道具や衣装などをそろえ、来場する大河ファンに満足してもらえる内容にしたい。まだ固まってないが、争奪戦が繰り広げられた沼田城にもスポットを当てた展示ができればと思っている。
―大河を契機に地域を元気にしたい。
観光地としての沼田をPRする絶好の機会。産業構造の変化で観光への関心、期待は高まっている。歴史はその土地独自の観光資源なので、真田を生かした戦略で差別化を図りたい。

◆東吾妻町観光協会事務局長 渡 知多美さん(67)
◎岩櫃城の価値見直し
―岩櫃(いわびつ)城への関心が高まっている。
訪れる人が増えた実感はある。ただ東吾妻は伊香保や草津、四万など大温泉地に囲まれ埋没しがちな地域。通過点とならないよう飲食物産マップなどでアピールし、地域全体で滞在してもらえる仕組みづくりを急ぎたい。地元に経済効果が生まれることが大切だ。
―地域の団体と協力してイベントを行ってきた。
岩櫃、真田をキーワードに町内の幅広い世代が協力する企画が実現したのは大きい。この輪が広がり、おもてなしの意識が町全体に浸透すればと思う。
―地元の歴史に関心を持ついい機会だ。
地域のシンボル・岩櫃山と、戦国武将の真田氏は知っているが、岩櫃城が戦国時代に重要な役割を果たしていたとの認識はあまりなかったかもしれない。町の資源を見直し、みんなで売り出していく姿勢が重要になる。