6年に1度、5日に例大祭 大漁旗、境内にはためく 茨城・日立の大甕神社

茨城新聞
2022年5月4日

6年に1度の例大祭を5月5日に控えた大甕神社(茨城県日立市大みか町)は4月29日から、地元久慈漁港の漁業者が所有する大漁旗を境内に飾り付けている。豪華絢爛(けんらん)な約40枚が風にはためき、祭りの機運を高めるとともに、大漁や地域安全を祈願する。

大漁旗は大きなもので畳8畳分ほど。船名や「大漁」の文字のほか、宝船やタイといった絵が色とりどりに描かれている。漁業者が船を造った際、祝いの品として漁師仲間らからもらい受けるが、年始の出初めなど限られた機会でしか使わないという。

同神社の朝日正敬禰宜(ねぎ)(42)は「漁業を中心に発展してきたこの地域の象徴だと考えているので、地元ならではの大漁旗を掲げることにした。地域の繁栄や安全への願いを込めた」と語る。

久慈浜丸小漁業協同組合の宇佐美正義代表理事組合長(63)は「漁業者は神事を大切にする。参拝に来た人が大漁旗を見てくれれば」と話した。

8日まで境内に飾られ、雨風の状況次第で一時的に回収することもある。