「かわち夢楽」オープン 茨城・河内 直売所と自転車拠点が柱

茨城新聞
2022年4月20日

地域のにぎわい創出に向け、茨城県河内町が長竿地区に整備を進めてきた新施設「かわち夢楽(むら)」が17日、開業した。直売所とサイクリング拠点を柱に、交流人口の拡大も図る。初日は大勢の入場者で活気づき、オープニングセレモニーでは、ゲストの二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が、野沢良治町長らとテープカットに立った。

オープニングセレモニーでテープカットに立つ野沢良治町長(左から4人目)や二所ノ関親方(同5人目)=河内町長竿

 

 

かわち夢楽は、国道408号沿いに立地する。町施設の旧かわち直販センターをリニューアルして誕生した。野菜や果物、加工品が買える直売所を設け、生産者の生きがいづくりに結び付ける。サイクリング拠点の「サイクルステーション」では、有料で自転車を貸し出して周遊に役立ててもらうほか、トイレとシャワー室も備えた。カフェが併設された展望テラスでは、辺りの風景を見渡せる。

町は将来的に、かわち夢楽の敷地内に情報発信と地域交流のための建物も整備する方針としている。

成田国際空港会社の茨城地域相談センターも、町役場敷地内からかわち夢楽内に移転。成田空港に関し、騒音対策を含む相談に加え、観光情報の提供に取り組む。愛称は「そらぽーと」に改められた。

セレモニーで野沢町長は「地域の活性化と経済の発展を目指す。期待してほしい」とあいさつした。二所ノ関親方は、入場者との記念撮影に応じ、ファンらを喜ばせた。

龍ケ崎市在住の会社員、小形佑佳さん(26)は、長男の碧斗ちゃん(3)と一緒に二所ノ関親方と記念撮影。小形さんは「前の施設の頃から知っているので、楽しみにしていた。写真は宝物にしたい」と語った。

かわち夢楽は、町が100%出資する「まちづくり河内」が指定管理者として運営する。月曜定休(祝日の場合は翌日)。営業時間は午前9時から午後6時まで。問い合わせは、かわち夢楽(電)0297(60)5111。