《北毛発 温泉百景》うのせ こだわりの酒提案 国内外で“逸品”探す

上毛新聞
2015年12月28日

年末年始、酒に親しむ機会が増える時季だ。温泉街でも団体客の忘新年会がにぎやかに行われるが、若者の酒離れが指摘されるなど環境は様変わり。旅館・ホテルをお得意さんとしてきた卸中心の地域密着型酒店も生き残りに向けた戦略が求められている。
みなかみ18湯の一つ、うのせ温泉近くに店を構える瀧沢(みなかみ町大穴)には、こだわりのワイン、日本酒が並ぶ。4代目の瀧沢章光社長(48)が自ら蔵元に足を運び、仕入れた“逸品”だ。
昭和初期、水上温泉街で創業。団体客でにぎわう温泉旅館への卸売り需要が大きかったが、宿泊客減少や大手との価格競争もあり、店を継いでからは厳しい経営環境が続いたという。
差別化に向け取り組んだのが提案型戦略。おいしい酒を飲んできた宿泊客を満足させるため、質の高い品ぞろえの必要性を訴えた。旅館には、ドリンクのメニューづくりのアドバイスや、従業員へのワイン講座を企画するなどサポート。旅館側も手間の掛かる取り組みとなったが、粘り強く意義を説き続け、次第に新たな市場を開拓していった。
国内はもちろん、フランス、イタリアまで出向き、納得できる酒を探し続けてきた。世界規模でうまい酒を求める一方、最近は地元にこだわることの大切さもあらためて感じるようになった。
「地方の温泉に来たからには、その土地の地酒をというニーズは自然だと思う」。地元の蔵元と連携したオリジナル商品の開発にも力を入れる。
3年前、水上温泉街中心部からやや離れた郊外の幹線通り沿いに移転した。1割程度だった小売比率はおよそ3割にまで上がった。温泉に軸足を置くとともに、増加するアウ

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