鹿島神宮で奉祝祭 修繕工事完了祝う

茨城新聞
2022年4月2日

「令和の大改修」が行われている鹿島神宮(鹿島則良宮司)で1日、奥宮(おくのみや)の修繕工事完了を祝う奉祝祭が開かれた。

奥宮は1605(慶長10)年、徳川家康が関ケ原の戦いの戦勝記念として奉納した社殿。新たに本殿が奉納された際に奥宮として現在の位置に移された。御祭神は「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)荒御魂(あらみたま)」。修復工事は昨年2月に始まり、屋根のふき替えや老朽化した鳥居の建て替え、金具の補修などを実施した。工事完了後の3月31日夜には、ご神体を仮宮から奥宮へ移す祭典「上遷宮(じょうせんぐう)」もあった。

この日の祭典では、祝詞(のりと)奏上や巫女(みこ)による神楽(かぐら)「悠久の舞」などが執り行われ、参拝客が静かに見守った。鹿島宮司は「やっと元の姿に戻った。参拝者に喜んでもらえれば」などと述べた。令和の大改修は今後、幣殿・拝殿が本年中に、楼門は2024年に、それぞれ始まる予定。