灯台初点灯70年祝う 茨城・ひたちなか 水平線一望の公園開放

茨城新聞
2022年3月26日

茨城県ひたちなか市磯崎町の海沿いに立つ磯埼灯台の初点灯70周年を記念した式典が19日、近隣住民らが参加し現地で開かれ、節目を祝った。式典に合わせて灯台の敷地約900平方メートルが公園として整備され、一般開放された。

式典は同灯台を管理する茨城海上保安部と市主催。同部と市は岬先端にある良好な景観を地域住民や観光客向けに開放しようと、樹木を切り、ベンチや柵を設置した。公園からは太平洋の水平線が一望できる。

同部の森本和博部長は「灯台からの眺めは秀逸。新たな観光資源となり、多くの人に楽しんでほしい」とあいさつ。大谷明市長も「公園が多くの人に愛されることを期待したい」と述べた。平磯保育園と海の子保育園の園児が和太鼓とエイサーの演奏を披露して式典を盛り上げた。

同灯台は1951年8月17日に初点灯。高さ15メートルで、県内沿岸の灯台で最も古い。12秒に1回の間隔で光り、約31キロ先まで届く。

この日は同部設置70周年の式典も兼ねた。同灯台近くの茨城港常陸那珂港区では、巡視船ひたちが特別公開され、市立美乃浜学園の児童生徒や保護者が楽しんだ。同部は51年に前身組織の東京海上保安部那珂湊分室として発足し、2004年に現在の名称となった。