《釣り》鹿島沖でヤリイカ 肉厚、サバの猛攻避けて

茨城新聞
2022年3月12日

イカが食べたいという娘のリクエストに応えるべく、今回は鹿島港桜井丸に乗り込んで鹿島沖のヤリイカ釣りに行って来た。ヤリイカは過去に千葉外房のオニカサゴでの「リレー釣り」(1回の釣行で狙う魚を変える)で狙ったのが最後で、だいぶ時間がたっている。久しぶりなのと、このところサイズ、数ともに上向いているとの情報でわくわくして出掛けた。

船の受け付けを済ませるとスタッフから「昨日はサバの嵐でイカヅノの数を減らしたけど今日も同じだったら嫌だね」と言われたが内心では、今の時季、サバは脂が乗っているのでサバでもいいと思った。

出船前、船長から「昨日は朝一のポイントで型が出たから丁寧に探るとよい」とアドバイス。午前5時に14人が乗り組んでいざ出船。1時間ほど走って最初のポイントへ。「水深135メートル底ベタから10メートルぐらい探ってください」とのこと。

最初の流しは緊張するが無事投入。隣の常連客にはアタリがあった模様。流し替えで船長から「型出たよ~」と声が掛かる。今日は期待できそうだと勢い込んだものの、私の座った左舷は沈黙。少しポイントを替えて船内ポツポツ上がる。

お勧めの仕掛け、イカ釣りプロサビキ

 

 

しかしこちらアタリがなく、じりじりとした時間だけが過ぎてゆく。これを見かねたのか船長、次のポイントでは「目の高さまでシャクってさおを下げ、止めて待て」と指示。すると待望のアタリ、重さが伝わり乗りを確認、慎重に巻き上げると本命のヤリイカが上がり一安心。

そして再投入。タナでアタリがあり今度はずっしりとした手応え。今回も慎重に上げてくるとダブル、仲乗りさんと大いに盛り上がる。しかしこの後がいけなかった。突如サバの攻撃に遭い、乗ったはずのイカが外れてしまう不運。サバ攻撃はしばらく続き、数が伸びずじまい。

オマツリも多発し船長がポイントを探って移動してくれるが、どこもかしこもサバだらけ。それでもポツポツ釣れる中、船長からラストひと流しのアナウンス。「上がりに釣るぞ!」と気合が入る、底から何回かシャクリ、待っているとイカのアタリ。船長も乗ったねの笑顔、サバを避けるため巻き速度を上げるが途中で捕まりあえなく外れてしまった。そして終了。

久しぶりのイカ釣り釣行だったが肉厚のヤリイカやうれしいゲストも釣れ、楽しめた。ヤリイカシーズンはまだまだ続く。(上州屋つくば店・戸高和幸)