まるで遠浅の干潟 栃木 谷中湖で干し上げ

2022年3月3日

 栃木や群馬など4県にまたがる渡良瀬遊水地内の谷中湖で、水質保全対策のために水を抜く干し上げが行われている。2日は残った水面が日差しを浴びて輝き、干潟のようになっていた。

 干し上げは湖底面を日光にさらし、かび臭の原因となる植物プランクトンなどの発生を抑制する効果がある。

 遊水地を管理する国土交通省利根川上流河川事務所によると、昨年11月下旬から水位を下げ始め、現在は満水位より約6・7メートル下がった状態だ。この後、3月下旬から徐々に水位を戻していくという。

 同事務所の担当者は「現れた湖底はぬかるんでいて、護岸も滑りやすいので近づかないようにしてもらいたい」と注意を呼び掛けている。