後味すっきり、うまさ追求 クラシック濃豚 濃厚豚骨NOTON(宇都宮)

下野新聞
2022年3月2日

 濃厚だが後味はすっきり。「クラシック濃豚」(700円)は豚骨ラーメンらしさを表現しながら、特有の臭みが出ないよう追求した一杯だ。

 スープは豚の頭と「げんこつ」と呼ばれる骨をベースに20時間ほど煮込んで作る。福岡市博多出身の前オーナーから受け継いだレシピを基に、店主鈴木義彦(すずきよしひこ)さん(44)が現在の味に仕上げた。無料の「辛子高菜」を加えると、コクが増して食欲がそそられる。

 麺は自家製で、細麺と太麺の2種類。注文の8割を占めるという細麺は、つるっとしたのどごしがたまらない。スープもしっかり絡み、かむほどもちもちとした食感が楽しめる。

 チャーシューは、福岡直送のしょうゆを使い味付けにこだわった。まろやかで、濃厚なスープと絶妙に調和している。

 県内外のラーメン店で修業した鈴木さん。2012年に開業したNOTONの雰囲気や味が気に入り、約7年前に働き始めた。昨春、店を引き継いだ。

 客席はゆったりとした空間で、テーブル席もある。「関東ではなじみの薄い博多ラーメンを家族で味わってほしい」と、長男帆人(はんと)さん(19)と親子で店に立つ。

 ■メモ 宇都宮市鶴田町1244の1。午前11時半~午後2時半、同5時半~8時半。水曜定休。(問)028・648・3334。