フレンチの腕に満足感 ハンバーグステーキ めし処めしや(小山)

下野新聞
2022年2月26日

 東京・新宿の繁華街。深夜0時にひっそりと始まる店が舞台の長編ドラマ「深夜食堂」の店名は「めしや」。しみじみとした物語の展開が、単身赴任者の乾いた心にじわじわ染みる。

 「あの深夜食堂から店の名前付けたんですか」。店長の堀江正芳(ほりえまさよし)さん(59)に尋ねると「?」。それもそのはず。店はランチ専門で、料理人歴約40年のうち大半がフレンチ畑。軽井沢のホテルや都内の超有名レストランでも腕を振るっていたという。

 常時30種類ほどあるメニューはまるで「洋食屋」。昨年6月の開店当初は近くの工業団地に勤める男性をターゲットにしていたが、堀江さんの腕前がうわさとなり、最近は週替わりパスタ目当ての女性客も多い。

 初めてなら、絶品のハンバーグステーキがお薦め。単品もいいが、他のメニューと組み合わせることもできる。この日はカニクリームコロッケとのセット(970円)を選んだ。

 熱々の鉄板の上で、肉汁したたるハンバーグをオニオンソースに絡めていただく幸せ。ボリュームも申し分ない。ソースはお好みでデミグラス、トマトも選べる。店の名前は「気軽に入れるように」と付けたそうだ。

 ▼メモ 小山市出井933の6。午前11時~午後3時。定休日は水、日曜と祝日。(問)0285・24・0055。