こだわりが生む味わい スペシャルティ・ブレンド411&とろけるプリン 411COFFEELAB.(佐野)

下野新聞
2022年2月12日

 佐野市街地から少し車を走らせると、田園風景の中に「411 COFFEE LAB.」(コーヒーラボ)と大きく書かれた黒いコンテナのコーヒースタンドが現れる。

 店一番のこだわりは、生産者や流通状況など豆の出自がはっきりと分かる希少な「スペシャルティコーヒー」。店長の佐野好信(さのよしのぶ)さん(61)に勧められ、メニューの一番上に掲げられている「スペシャルティ・ブレンド411」(450円)を口に運ぶ。香ばしくて深い味わい。ブラックで飲む習慣がなくても、何も入れずに堪能したいと思える一杯だ。ラテやシェイク、タピオカと、アレンジを加えた提供もしており、店名に研究所(LAB)が付くのも納得できる。

 季節などに合わせて味を変化させるという自家製の「とろけるプリン」(300円)も絶品で、クリームのような滑らかさはコーヒーとの相性抜群。今は甘さ控えめの「コーヒー」と濃厚な甘さの「生キャラメル」を販売している。

 開店当初からテークアウトを想定して作った紙コップは二重構造で、保温機能や持ち手への気遣いが光る。佐野さんは「見えない部分にもこだわりがある。ふとした瞬間にそれを感じ取ってもらえたらうれしい」とほほ笑んだ。

 ▼メモ 佐野市石塚町411の1。午前11時~午後5時半。月、火曜定休(祝日は営業)全商品テークアウト可能。(問)0283・86・9774。