地元「聖地巡礼」に期待 芥川賞候補の舞台 栃木・皆川 図書館、文献展示しPR

下野新聞
2022年1月22日

 日光市山内の日光山輪王寺で21日、2月3日の節分に向けた準備が始まった。僧侶が山伏姿となり、「節分会追儺式(せつぶんえついなしき)」で参拝者らに授与する「福升」作りを行った。

 午前10時ごろ、ほら貝の合図で作業場に集まった僧侶と寺の職員ら7人は清めの儀式を行った後、升に和紙を敷き、福豆や縁起物などを丁寧に納めていった。

 作業に当たった役僧の柴田昌典(しばたしょうでん)さん(33)は「豆まきはかつて『魔を滅す』とも書いた。健康長寿や新型コロナウイルスの一刻も早い収束などの願いを込めて一升ずつ作った」と話した。

 準備は節分直前まで続き、約300キロの福豆を用意するという。

 コロナの感染拡大防止のため、追儺式は昨年に続き、がらまきを中止するなど規模を縮小して実施される。