茨城・竜ケ崎二高生が「御城印」制作 街歩きイベントで配布へ

茨城新聞
2022年1月27日

茨城県龍ケ崎市を訪れた記念にいかが-。戦国時代に築かれた龍ケ崎城跡の高台に立つ県立竜ケ崎二高の生徒たちが「御城印」を作った。同校では地域の歴史を感じてもらう街歩きイベントを計画しており、参加者への配布を想定する。開催費を集めるためのクラウドファンディング(CF)も実施する予定だ。県内の高校では初めての試みという。

「龍ケ崎市史」などによると、龍ケ崎城は1568(永禄11)年、江戸崎(現稲敷市)に拠点を置いた土岐氏によって築かれ、土岐胤倫(たねとも)が江戸崎から分かれ城主になった。90(天正18)年に豊臣秀吉の関東平定に伴い、江戸崎城と共に攻め落とされたと伝わる。現在も同校の敷地外側には土塁が残っている。

御城印は地域活性化の一環で企画された。書道部の3年、伊能ちひろさん(18)が「常陸国 龍ケ崎城跡」と揮毫(きごう)。イラストレーション部の3年、武田亜沙子さん(18)が、城のイラストを描いた。御城印は和紙に押され、校章などもあしらわれている。

伊能さんは「読みやすいのが一番と思い、楷書を選んだ。納得の出来になった」と述べた。城のイラストは、復元された逆井(さかさい)城(坂東市)をモデルにしたといい、武田さんは「はっきりと城の形が分かるようにした。城があった学校ということに興味を持ってもらえたら」と話した。

御城印は書道部顧問が揮毫したのも合わせ2種類あり、同校が関わる街歩きイベントで参加者に贈りたい考え。同校の教員や卒業生が、開催費を募るCFを計画している。OGの斎田彩香さん(19)、優衣さん(19)姉妹は「SNS(会員制交流サイト)などで発信し、どんどんPRしていきたい」と意気込みを語った。25万円を目標額に、支援への返礼品として御城印などを検討しているという。

同校の小野威人教諭は「御城印は、各地で人気になっているが、高校生が作るのは珍しいと思う。龍ケ崎を知っ