凍みこんにゃく作り最盛期 茨城・大子 手間かけ

茨城新聞
2022年1月22日

厳しい寒さを利用した、奥久慈の伝統食品「凍(し)みこんにゃく」作りが、茨城県大子町で最盛期を迎えている。同町袋田の袋田食品(高村博美社長)では18日、朝方に同町の最低気温がマイナス4・4度まで冷え込む中、従業員が敷き詰めたわらの上に約5600枚の薄く切ったこんにゃくを並べ、上から水をまく作業に追われた。

同社工場で生芋から作ったこんにゃくを、厚さ約5ミリのはがき大に成形。氷点下になる真冬の夜間の寒さで凍らせ、日中は天日干しで解凍させる。水を1日数回まくことで湿度を保ち、干したこんにゃくが縮むのを防ぐ。表が終わったら裏返して同じ作業を繰り返し、2、3週間続けてようやく完成する。

同社の浅見義美工場長は「12月後半から作業が始まった。良い感じで寒さが続いている。今年も10万枚を目標に作っていきたい」と話した。