種類豊富、他店より安く 田島屋・糸・ボタン店(大通り) 田嶋正明さん 

下野新聞
2022年1月16日

 1953年に父の三郎(さぶろう)がボタン屋として創業しました。現在はボタンのほか、糸や裏地なども販売しています。ファスナーの直しや、ボタンの穴かがりも受けています。

 ボタンは4千種類以上を取りそろえています。材質は一般的なポリエステルに加え、木や皮、貝やガラスなど幅広く扱っています。子ども用にシリコン製の物もあります。安い物は数十円、ヨーロッパで手作りされた物になると、2~3千円ほどの値段になります。

 糸や裏地も用途や季節に合わせ、さまざまな種類を扱っています。どれも他店よりも安い自信があります。個人のお客さんのほか、県外の業者さんなども買いに来るんですよ。

 お客さんの要望には、なるべく応えたいと思っています。着ぐるみ2体のファスナーをその場で修理したこともあります。

 2019年の台風19号で、店が50センチほど浸水する被害を受けました。店をやめようとも思ったのですが、翌日からお客さんが復旧作業を手伝ってくれました。本当にありがたかったです。お客さんのために、死ぬまで頑張ろうと思っています。

 大通りは昔、片側1車線でした。小学校に上がったころに下水道を掘っていて、土が山のように盛られていたことを覚えています。

 ■メモ 宇都宮市大通り4の1の13。(問)028・622・6214▽営業時間 午前10時~午後7時▽定休日 日曜、祝祭日▽一押し商品 ボタンの穴かがり▽宇都宮を一言で言うと 若い人も年を取った人も楽しめる街