墳丘、30年ぶりに姿 亀の子塚古墳、整備進む 壬生

下野新聞
2022年1月4日

 【壬生】町は本年度、羽生田の亀の子塚古墳の環境整備を進めている。昨秋には周辺のやぶを取り払い、墳丘が30年ぶりに姿を現した。新年度以降、看板や説明板を設置し、見学のための環境づくりをしていく。

 同古墳は古墳時代後期に造られたとされ、全長34メートルの帆立て貝型の前方後円墳。史跡には認定されていないが保存状態は良く、町史には発掘調査の結果が詳細に記録されている。30年前の調査以降、手つかずの状態で、墳丘は草木に覆われていたという。

 場所は町清掃センターから西に1・3キロ、車で5分ほどの農道沿い。除草作業などは、町から羽生田地区の古墳整備業務を委託されているNPO法人はにしの里自然塾が行っている。

 町歴史民俗資料館の担当者は「墳丘がきれいになり、周りに車も止められるのでぜひ見に来てほしい」と話している。

 (問)同館0282・82・8544。

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