新春彩る「奥久慈桜」、出荷始まる 茨城・常陸大宮

茨城新聞
2021年12月28日

新春を華やかに彩る正月用の枝物「奥久慈桜」が27日、茨城県常陸大宮市で出荷された。年内に咲く珍しい桜はピンク色が人気で、首都圏の市場に向かった。

JA常陸奥久慈枝物部会が「奥久慈ブランド」の枝物の1つとして栽培し、4年前から出荷をスタートした。冬の開花や色付け技術の研究を重ね、市場の評価は年々高まっているという。

植え付けから花芽を付けるまで5年以上を要するため、出荷農家は市内6、7軒にとどまる。各農家から同市小野の同JA大宮地区枝物促成施設に集荷。正月前後が見頃になるよう温室で約2週間、施設で開花調整し、つぼみの状態で出荷する。

市内の「道の駅常陸大宮~かわプラザ~」でも一部販売する。舘野久夫部会長は「1月中旬まで4千本の出荷を目指す。安定供給できるようにしていきたい」と話した。

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