国内外の模型や床材展示 1月10日まで 日立駅デザイン10周年 妹島和世建築展

茨城新聞
2021年12月27日

JR日立駅のリニューアルオープン10周年を記念し、茨城県日立市出身の建築家で同駅と自由通路をデザイン監修した妹島和世さんの建築の世界を紹介する展示会が来年1月10日まで、日立駅情報交流プラザ「ぷらっとひたち」で開かれている。妹島さんが手掛けた建築物の模型や床材サンプルなどが並び、インタビュー映像も流されている。

同駅は2011年4月に供用開始された。妹島和世展は、市と市観光物産協会による日立駅10周年記念プロジェクトの一環として企画。10周年をきっかけに、ガラスが多用された駅舎と自由通路が地元出身の妹島さんが手掛けた作品と知ってもらうのが狙いだ。

会場にはイタリアの大学や台湾の複合文化施設、ハンガリーの美術館、基本設計案段階の新香川県立体育館など国内外7カ所の建築物の模型や、床材、外壁材などの建築材サンプル、平面図・断面図などが展示されている。建築材は触れることもできる。インタビューは同展のために行われ、建築への思いなどが語られている。

市は記念プロジェクトを通して、「海が見えるガラス張りの駅」が会員制交流サイト(SNS)などで話題となり、来訪者が目指す魅力の一つとしてさらに注目される好循環をつくりたい考えだ。

関連イベントとして、自由通路をピンク色に彩り、ガラス面をサクラの花びらなどのシールで飾る「冬の桜まつり」も来年1月10日まで実施されている。

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