工作キット限定販売 宇都宮共和大ゼミ生が製作 大谷石の魅力「手作り」で 端材活用、加工も自ら

下野新聞
2021年12月18日

 【宇都宮】宇都宮共和大シティライフ学部の西山ゼミに所属する3年生が、大谷石のブロックを組み合わせた工作キット「OOYA Imaginative Block(オオヤ イマジネイティブロック)」を製作し、限定販売している。ペン立てやキャンドルスタンドなどを自由に作ることができる内容で、学生たちは「大谷の魅力発信につなげたい。親子をはじめ幅広い層の人に楽しんでほしい」と話している。

 ゼミ生は9人で、地域活性化に取り組んでいる。大谷地区の観光振興や景観維持活動をする中、一員の小田京怜(おだみれい)さん(21)が「コースターなどの完成品ではなく、購入者が大谷石を活用し、自由に何かを作れる商品があると楽しいのではないか」と発案。昨年11月にプロジェクトが始動した。

 石材業者にもアドバイスをもらい、キットを製作。大谷石を加工する際、製品化できない端材が多く発生することを知り、有効活用として端材をブロックの一部に取り入れたほか、石材加工費が想定した予算を超えたため自分たちで加工もした。2年生のゼミ生も協力し、1年がかりで完成した。

 キットは、一辺9センチの正方形や細長いスティック状など大谷石のブロック13枚と、コルクシート、接着剤、説明書のセットで、40個限定。馬場通り2丁目の「来らっせ本店」で販売している。

 小松大騎(こまつだいき)さん(21)は「大谷石ならではの色や質感を楽しみながら、ぜひオリジナルの作品を作ってほしい」と話す。田川河川敷で11月に開かれたマルシェでは製作体験ブースを出店し、好評だったという。

 1個1200円。(問)西山ゼミnishiyama-lab@kyowa-u.ac.jp