優しい甘さたっぷりと あんぱん あん小屋大田原店

下野新聞
2021年12月17日

 口に入れた瞬間に広がる小豆の豊かな風味。ふっくらとしたパンに、優しい甘さのあんこがたっぷり詰まっているのが、あん小屋大田原店の「あんぱん」だ。

 定番の「つぶあん」「こしあん」をはじめ、県産イチゴで果肉入りの「とちおとめあん」や、今月登場した「ホワイトチョコあん」など12種類ある。責任者の溝口和行(みぞぐちかずゆき)さん(47)は「大人や子どもはもちろん、あんこが苦手な人にも気軽に食べてほしい」と毎月、新作に取り組んでいる。

 店は、1966年創業の製あん所「池田屋商店」(那須烏山市)が、今年2月にオープンした。これまで卸売業が中心だったが、新型コロナウイルス禍で注文数が減少。製あん所としての強みを生かし、あんこに特化した小売部門を立ち上げた。初出店だが、今後も店を出したいという思いから大田原店と名付けた。

 同店は、社会福祉貢献活動にも取り組んでおり、障害のある人の就労の場にもなっている。毎日2、3人があんこ詰めやラベル貼りをするなど、福祉と連携してあんぱんを作り上げている。学生や地元農家との連携も計画中で、溝口さんは「今後も地域に貢献していきたい」と意欲を見せる。

 ■メモ あんぱんは155円から▽大田原市末広3の2854の1▽営業時間 午前10時~午後6時▽定休日 水曜▽(問)0287・47・4211。

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