椅子や卓子35点 茨城・笠間で企画展

茨城新聞
2021年12月26日

茨城県笠間市福原の常陸国出雲大社境内にある「ギャラリー桜林」で、木工造形家・故太田敏孝さん(享年71歳)をしのぶ企画展が開かれている。会場には、国産ヒノキを主材料とした彫刻性の高い椅子など約35点が展示されている。来年1月23日まで。

太田氏は、北海道旭川市内の神職家の生まれ。国学院大学文学部神道学科卒業後、神主の道を選ばずに、工房「木想舎GEN」(神奈川県)を設立し、木工造形の世界を歩んでいった。

展示作品は、太田氏が、晩年に神奈川県内にあった工房を故郷の旭川市に移設し、そこで保管されていた約150点の一部を披露した。

会場には、カブトムシをモチーフとした「兜(かぶと)虫の椅子」や第1回東急ハンズ大賞展の入選作「卓子『水平を支える傾斜せる角柱」をはじめ、廃材を再利用した作品もある。

同ギャラリーの石橋研二郎社長は「日本人の持っている技術力と文化を見てほしい」と話している。

午前10時~午後4時。入場無料。問い合わせは同ギャラリー(電)0296(71)6700。

地図を開く 近くのニュース