宇都宮の魅力 若者へ #ひみつエール 苦味少なめビール開発 共和大生、製造会社と連携

下野新聞
2021年12月6日

 【宇都宮】ビールを通じて若者に宇都宮の魅力を伝えようと、宇都宮共和大シティライフ学部の学生と、新里町のろまんちっく村ブルワリーが連携し、オリジナルコラボビール「#(ハッシュタグ)宮っこのひみつエール」を開発した。学生たちが学内アンケートで若者の好みを調査し、苦みの少ない味わいに仕上げた。市内店舗などで販売している。

 開発に携わったのは、同大の渡辺瑛季(わたなべえいき)専任講師(31)のゼミで観光学を学ぶ3年生8人。ゼミは本年度、市内の活性化を目指す「宇都宮共和大学 一期一会めっけ!プロジェクト」を立ち上げた。その一環として4月から、同商品の開発に取り組んできた。

 学生は開発に当たり、同ブルワリーを見学するなどし、学内で約200人を対象にアンケートを行った。その結果、約7割がビールは苦手と回答。その理由の多くが「苦み」だった。

 そこで「若者が飲みやすく、宇都宮の魅力を発信するビール」を基本コンセプトに設定。苦みを抑え、市内産のレモンとユズを使用してフルーティーな味わいのビールに仕上げた。

 ラベルにはギョーザや次世代型路面電車(LRT)など、市内で若者が集まる場所をイラストとして盛り込んだ。商品名は「会員制交流サイト(SNS)のように拡散してほしい」との願いを込めた。

 ゼミ長の舩山晃廣(ふなやまあきひろ)さん(20)は「夏休みにも集まり、朝まで議論するなどして開発した商品。自分もビールは苦手だが、この商品は苦みがなく飲みやすい。苦手な人にこそ試してほしい」とPRしている。

 330ミリリットル550円。ろまんちっく村や江野町の宇都宮アンテナショップ「宮カフェ」で販売している。

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