歴史画の名作、一堂に 北茨城五浦美術館 4日から企画展

茨城新聞
2021年12月3日

国内外の歴史や物語などを基にした「歴史画」に焦点を当てた企画展「いにしえを描く」が4日、茨城県北茨城市大津町の県天心記念五浦美術館で始まる。江戸末期から現代まで、日本画壇で活躍した画家たちの作品を展示。変遷と魅力を探る。2022年2月6日まで。

歴史画は、歴史上の事件や神話、宗教を題材に描かれた作品。明治期以降、日本画の重要なテーマの一つとして多くの画家たちに継承されてきた。

同展では、河鍋暁斎や松本楓湖をはじめ、下村観山、木村武山など日本美術院の画家たちから、現代の画家まで23点を展示。県内所蔵家からの寄託作品も多数含まれている。

主な作品は、雁の親子が飛ぶ姿から、実父が討たれた境遇を悲しむ兄弟を描く木村武山「曾我兄弟」や、中国古代に俗世間を避けて竹林に集った7人の隠者を描いた下村観山「竹林七賢図」など。

午前9時半~午後5時。12月18日と来年1月16日の午後1時半から、同館講堂で学芸員による作品解説を行う。定員30人、参加無料。同館ホームページやチラシのQRコードから事前に申し込む(先着順)。月曜休館(1月3、10日は開館)。12月29日~1月1日、11日は休館。

地図を開く 近くのニュース